よく「もっとボールを動かそう」という言葉を聞きます。
その真の意味が分かっていっていればよいのですが、なんとなく言っている人もいるようです。その理由を証明する動画が一つあるので、ここで紹介したいと思います。
狭いスペースに横に四人、ディフェンスが並んでいます。
普通であればこの四人の間をパスを通すのは不可能でしょう。ですが、ボールを動かすことで相手のディフェンスは動きます。その流れのどこかでタイミングの変化(選手間の距離の変化、ダイレクトなどのタイミングの変化)を加えると、相手選手同士にギャップができますから、そこを狙ってパスが通るようになるわけです。
つまり、ボールを動かすことで相手選手が動き、タイミングを変えることでギャップができ、そこで縦にパスを入れて相手ゴールに近付く。
これが、ボールを動かす最大の理由です。
当サイトで何度も書いていますが、サッカーの原理原則は「相手よりも1点でも多く得点する」ことが、試合に勝つための方法です。点を取るためには、相手ゴールの近くまで確実に何度もシュートが打てるようにボールを運ぶ必要があります。
そのための攻撃ですから、可能であればどんどん縦パスを入れ、相手ゴールに迫りたい。
そのためにボールを動かし、相手選手のギャップを作ろうとしているわけです。ポゼッションのためのポゼッションをすると、ボールは保持できるけど、いつまで経っても縦パスは入りません。なぜなら、選手に「ボールを動かす目的は相手選手のギャップを作って縦パスを入れるため」という目的意識がないからです。
そこは普段の練習から、常に選手に意識付けしていくべきと考えます。