6月9日に千葉県で、リフレッシュ講習会がありました。
テーマは、フットサル日本代表のフレンドリーマッチを視察し、分析するというものでした。
具体的には試合後、ミゲル監督、ベトナム代表監督であるブルーノ監督(スペイン人)が、講習会参加者の分析し、それに対して両監督が説明をする、というものでした。
スカウティングから実際のその日の試合の中での展開。対応策、さらには翌日の分析まで、お互いの手の内を見せ、実に貴重な講習会となりました。
その中でいくつか感じたことを数回に分け、書きたいと思います。
まずその一つ目として紹介したいのが、サイドの選手のポジションについてです。
この試合、ベトナムは組織された非常に堅実なディフェンスを、最初から最後まで展開しました。
そのため、試合序盤は日本代表が攻めあぐみ、何回も自分たちのボールを奪われました。
序盤、日本は4-0のフォーメーションでした(私は4-0となれば、フラットに四人が並ぶのかと思い、序盤は2-2なのかと思いましたが、これは4-0だそうです)。
イラストにすると、こんな感じです(白丸が日本代表。黒丸がベトナム代表)。
図1
途中、やっとボールが収まり出しました。そのときのフォーメーションがこれです。
図2
図2で、1の選手がボールを失い、カウンターを仕掛けられたことが何度かあったことから、2の選手がサポートに入り、やっとボールが動きだしたのです。
ですが試合後、この2の選手のサポートに関して、ミゲルさんは問題だと指摘しました。
どういうことかというと、2のような位置でサポートするのは守備的すぎて、前への推進力が弱くなるというのです。
ではこの状況での理想的ポジションは、どのようなものだったのでしょうか。
図3
人数の少ないフットサルの場合、次の攻撃に繋がる有効なポジションがとても重要になります。
後ろ方向でサポートするよりは、逆サイドで広く、しかも深くポジション取りをすることで、できるだけ早く相手ゴールに近付くことが可能となるわけです。
サッカーの場合、図2での2のサポートは大きな問題となりにくいですが、サイドの選手のポジション取りというエリアに置き換えてみると、非常に有効な考え方となります。
多少のリスクを負っても『攻める』というはどういうことなのか、それを垣間見ることのできるアイデアでした。