ポゼッションを重視するサッカーをする上でのセンターバックの重要性について書いた記事は、このウェブの中でも高いアクセス数をいただいています。
そこで今回はその続編を考えてみたいと思います。
前回は、攻撃のスタート時、GKがボールを保持している状態から攻撃を組み立てる状態でのセンターバックのポジショニングを説明しました。
センターバックが広さと深さを出せば、GKと三角形が作れるので、GKからのボールをうまく引き出せるようになるはずです。
ですが、効果的に前にボールを進めたいのですから、両サイドに開いたセンターバックへGKからボールを出すのも一つの手ですが、ボランチ(守備的センターミッドフィルダー)が両センターバックの間に戻って入れば、GKから縦へのパスコースができます。
センターバック、ボランチの下がりながらボールを受ける動きに関しては、ボールが来た方向と逆足でのトラップ(練習方法はここ)が基本となりますが、動きの練習法としてはこういうものがあります。
基本は逆足トラップを練習するスクエアパス(ここで紹介したもの)となりますが、下がりながら前を向く身体の向きを作るのには、菱形にコーンを置き、パスを回す練習が適しています。
図の中央左右に並んでいる二人が、センターバックです。左の選手の攻撃方向は右側、右側の選手の攻撃方向は左になります。上と下の選手は、来たボールと逆側の足でボールをトラップし、センターバック役の選手にパスを出します。
ディフェンダーはいませんので、正確なパス、コミュニケーションを取りながらボールをいつ、どこに、どのようなパスを出すのか、イメージを共有しながらプレーします。
特にセンターバック役の選手は下がると同時に前を向き、逆側の足でトラップし、パスを出すという動きをトレーニングします。
2周ほどしたら逆回りしてさらに2周。それをこなしたら、時計回りにポジションを替わればすべてのポジションで練習できるのでいいと思います。
コーンとコーンの間隔は10歩、中級以上であれば15歩以上に広げるといい練習になるはずです。
川上滋人