サッカーノート(コーチ編)・指導者は同じところをグルグル

仕事場の本棚を少し片付けていたら、指導時に付けているファイルが目に付いた。ちょうど目にしたのは5年ほど前の、中学生をコーチしていたときのものなのだが、修正すべき点はその次に指導した高校生とまったく同じ。そしてそれはおそらく、サッカー指導を続ける間は変わらないだろうと、そのノートを見ながら思った。今日はそんなことを書こうと思う。

 

多少スタイルは変わったものの、私は基本的にサッカー指導時にはノートを常に携えている。

 

2時間から3時間という練習時間をどのようにマネージメントするのか、練習前におおよそ決め、それを必ずノートに書くようにしているのだ。

 

現状でのチームの問題点を書き、それを修正するためにはどのような練習をしていけばよいのか。ウォームアップ直後の練習から、一日の練習の仕上げの紅白戦までどういうストーリーでメニューを組み立てるか、あらかじめ想定しておくのだ。

 

元フットサル日本代表監督であるミゲル・ロドリゴさんにコーチノートの話をしたら、彼は練習後に書くが、トレーニング前には書かないと言っていた。最初の練習で選手の表情を見て、さらにウォームアップの状況を見て、その日の練習を組み立てるそうだ。

 

その話を聞いたのが今から約3年前。その後、私もノートの使い方がミゲルさんに近付いた気がする。練習前のチーム分析と対策はノートに書くのだが、練習メニューはおおざっぱに2種類か3種類を考え、選手の状況に応じて臨機応変に対応するようになってきたのだ。そのため、練習中にノートをチェックする、ということも自然としなくなってきた。

 

これはおそらく、自分の考え方が少しまとまってきたからだと思う。

 

具体的な準備をせず練習をスタートさせると、どうしても練習の流れが作りにくい。サッカーの練習は個人技術だけをトレーニングすれば良いわけではなく、組織としての練習も必要だし、試合が近ければ実際のポジションに入って、チームとしてボールをどう動かすか、そのシミュレーションも必要となる。

 

限られた時間の中でそうした複数の課題をこなすためには、あらかじめ流れを作っておく必要があり、常に全体を俯瞰しながら、目の前の状況を分析していかなければならない。

 

最初からそうした考え方ができれば良いが、チームを作り上げていくのと同様、指導者の頭の中も積み上げていく必要があり、そのために『コーチノートに書く』、という作業は必須だと私は感じる。

 

ちなみに新しいチームを指導するようになって必ず書かなければいけなくなる課題は

 

・ボールを大切にする意識が薄い

・前へ前へ、判断なく行ってしまう

・ボールを置く位置が自分の都合

・攻守の切り替えの遅さ

 

となる。

 

新しいチームを指導するようになると、必ずまた同じことをノートに書き、同じキーワードを選手にコーチングしながらトレーニングを重ねることになる。

 

そしてそのノートを練習後に仕事場へ戻って眺めながら「また同じことを繰り返さないといけない」と一人、想うわけだ。

 

本来であれば、小学校年代で学ぶべき事柄だと私は考える。とは言え、それぞれの段階で身に付けられなかったとしても、早い段階で修正できれば、その後の成長は早い。

 

さらに、永井シーズンをどう戦っていくのか、大会のスケジュールを見ながら、チームの熟成をどう図っていくか、そのストーリーも考える必要がある。1年というシーズン全体の組み立てを考えながら、その中の半年、さらに三ヶ月、一ヶ月と分割し、底から落とし込んだ1週間、さらに一日の練習メニューが組まれていくわけだ。

 

ノートという話で行くと、私は指導するチームの選手には必ず、サッカーノートを書くように薦め、定期的にチェック。見たらコメントを全員に書くようにしている。そのあたりの話も、次に書いてみたいと思う。

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