日本サッカー。自分たちへの自信

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ここでこうした記事を書きましたが、これを書くためには何よりも、自分たちがしてきたことに対しての自信がなければ、そもそもこの主張は成り立ちません。
そこで書いたように、基本的な考え方は漠然と私の中にありましたが、それでもはっきりとした自信が持てなかったため、書くまでには至りませんでした。
そんな私にとって、この記事は大きなインパクトを与えました。

スポーツナビ
天才・遠藤保仁が示す日本サッカーの未来 (1/3)
風間八宏が説く日本流ゲームメーカーの存在意義という記事です。

私の尊敬する指導者の一人、風間八宏さんが遠藤保仁選手に関して語っている記事ですが、その中で風間さんはこうしたことを言っています。

以下、抜粋します。


 

こういう考え方はヨーロッパの理屈では通じないから、もしスカウトが見たらフィジカルが弱いとか、スピードがないっていうのを指摘するかもしれない。でも、それはヨーロッパの中でステップアップするためだったら必要だろうけど、必ずしもヨーロッパのリーグでプレーするのがいいというわけではない。日本の国内で日本のゲームメーカーを作る、生み出すっていう考え方があってもいいと思いますね。

――まさにそれが日本オリジナルのサッカーを生むことになるわけですね

ヨーロッパや南米の定義に乗っかる必要はないと思う。もう日本はそういう価値観に踊らされなくてもいいんじゃないでしょうか。真ん中のポジションを考え直す、良い機会じゃないかなって思う。フランスは足が速いとかフィジカルが強い選手ばっかりを探していたら、真ん中でゲームを作れる選手がいなくなってしまった。

――ただ、あれほどの選手がヨーロッパのリーグでプレーできないのは、キャリアを考えたら少し残念な気もします

そういう部分はあるかもしれないけれど、これからは周りのとらえ方も変わっていくと思う。日本だけが分かる価値を、日本人がきちんと高いものにしていけばいい。たとえば海外のクラブからはいらないと言われても、「うちは10億円の年俸を出すよ」っていう状況を作ればいい。そうしたらJリーグの価値ももっと出てくる。


 

今まで日本サッカー界全体が、いわゆるサッカー先進国の背中をひたすらに追いかけてきた。
しかし世界のサッカーの中心となっているヨーロッパで多くの日本人選手が活躍するようになり、日本代表もワールドカップ、アジア大会などでしっかりとした結果を出すようになってきた今、自信を持って独自の道を歩むべきではないのか、と。

もちろん、謙虚に学ぶべき点は大いに学び、積極的に取り入れていくべきです。
ですがなによりもまず、自信を持ってチャレンジしていくことが大事なのではないでしょうか。

そんなことを考えた、TV東京の番組であり、風間さんのインタビュー記事でした。