昨日は小学4年生と6年生のリーグ戦にコーチとして参加しました。
試合に参加する際、コーチとしては当然のことながら、練習でできたことが試合でできるか、という点に注目してコーチングすることになります。
練習でやらなかったことは、試合ではできない。
当たり前のことですが、意外と認識していないコーチがいるような印象を受けることがあります。
そういう意味で私は試合中、気付いたことをメモするためにノートが手放せません。
ハーフタイムで修正点を指示するため、あるいは後日の練習メニューに加えたい点を気付いたらすぐノートに書きこむようにしています。
うちのチーム事情から、学年によって選手の数にバラつきがあり、昨日の試合で言うと6年生は選手が足りず、6年生は三人であとは5年生、さらに最後の試合は3年生(苦笑)も一人、出場しました。
小学高学年での一学年の違いは体格差として大きいものがあり、実際に試合も厳しいものとなりました。
参加した5年生には厳しい経験になったと思いますが、自分たちの本来の闘いの場である5年生の試合では、もっと自分らしいプレーができるようになるはずですからいい経験にしてほしいと思います。
今回の試合の中で改めて感じたことは、プレーの精度をもっと意識させ、高めなければならないということです。
やはり止める・蹴る・運ぶというそれぞれのプレーに関して漠然と行っている印象で、『精度を高める』という工夫があまり感じられませんでした。
試合前のウォームアップからその点は選手に指摘し、意識させるとすぐに精度が上がるのですが、やはり試合前に指摘する付け焼刃的修正では、試合でできるまでになりません。
そして試合中、もう一つ改めて自分なりに感じたことは、コーチングはプレーを『言語化する』ことだと言うことでした。
ディフェンスの基本位置は「相手とゴールの間」。
シュートの際には『蹴る前にゴールを見て、蹴る瞬間はボールを見る』。
『パスしたら動く』。
もちろん、どうしてそういう動きが必要なのかと言うことは練習で選手にしっかりと認識させておかなければなりませんが、認識させることができていれば試合中、キーワードだけ声をかけて上げればすぐに選手は対応できるわけです。
相手を崩して攻撃するためには数的優位という言葉が使われますがこれも明確に、相手に仕掛けて近付くことで相手が動き、もう一人仲間の選手が動くことで数的優位を作ることができる、というように、『仕掛ける』という言葉、そしてその具体的動きを練習で行っていれば、試合中に『仕掛けろ』というキーワードを使ったコーチングが有効になります。
そうしたプレーの言語化するヒントは、風間八宏さんのDVDの中にたくさんあります。
特に先ほど挙げた、数的優位を作るための仕掛け。
これに関して、非常にたくさんヒントがあります。
サッカーコーチをする方にはぜひ、ご覧になっていただきたいと思います。